2021年度 菊芋

1/11 菊芋はその食感と皮むきのわずらわしさによって消費が遅い。ここは1つ工夫が必要ということでバカの1つ覚えではあるが「潰す」という調理方法を採用してみる。
少し水っぽいものの、甘みがあってなかなかいける。しかし、このままでは生でスライスして食べるのとさほど変わらない。ということでもうひと手間。

玉ねぎや生姜と一緒に煮る。白米も少し入れてみた。

後はミキサーで潰し、ミルクや味噌、ヨーグルトを入れ、塩コショウで味を調えました。

里芋団子と共に食卓へ。ほのかな甘みに菊芋の香りが感じられるが、牛乳の味が強すぎる。菊芋を味わうにはもう少し味を薄くする必要がありそうだ。

菊芋も里芋同様に「潰す」行為で一気に消費量が増していくことだろう。

別の日、菊芋のキンピラも作ってみた。ゴボウとは食感が違い、滑らかで食べやすいがちょっと物足りない。
1/24 蒸し野菜晩餐会。菊芋はねっとりでちょっとだけ甘いが、うま味ではジャガイモや里芋には勝てないようだ。

蒸し団子晩餐会。上の2つが菊芋団子。水分の多い菊芋は片栗粉を大量に入れたのでかなり固くなってしまった。甘みも分からないし、この食べ方はダメだと思った。

おかずにイマイチならばと写真の果物たちとミキサーし、煮詰めて砂糖を少し加えジャムにしてみた。

そこそこ入れたつもりだったが菊芋の味なぞはまったくしなかった。果物の味が濃すぎるのだろう。あえて菊芋を入れる意味はない。

それでは菊芋だけでスープを作ってみようと、菊芋と水でミキサーしてみた。味付けには塩と味噌を使用した。

苦い!いや、渋いというべきか・・・、生で食べていた時のあの甘みはどこへいったのか・・・。菊芋のスープもジャムも菊芋の味が分からない方がいいのかもしれない。

苦みはどこから来たのか?と思い、菊芋の赤くなっている部分だけを食べてみた。これは菊芋が切られて中の白い部分が空気に触れた時になる現象だが、菊芋のヘタの部分には大きな穴が開いているものもあり、その場合は写真のようにヘタから内部へ空気が侵入するためか、奥の方まで赤くなってくるのだ。
さて食してみるとしよう。少し切り取り口へと運ぶがまったく味がしない。なんらかの味がしてもいいと思い、赤い部分全て切り取り食べてみるがやはり味がしない。すぐ隣の白い部分は甘いのになぜだろう?

1/30 菊芋をぬか漬けにしてみた。特徴的なシャキシャキとした歯ごたえやほのかな甘みは無くなり、柔らかく、少しふにゃっとした食感になってしまった。しかし、皮がまったく気にならなくなったので非常に食べやすい。

菊芋も温度が高くなってくると芽がでてくるようだ。様々な形があるのだが、尻にヘタのようなものがあり、頂点に突起がある。胴部にもいくつか突起があり、それぞれから芽がでてきそう。ジャガイモと同じ形式かもしれない。要観察である。

2/6 菊芋の消費が追いつかない。スープに失敗してからというもの、まとめて干す時以外はちびちび食べるのでなかなか減らないのだ。干したものを三倍酢につけたものや

キンピラなどを食べるが、4つ5つくらいでは総量のほんの一部なのだ。それほど菊芋は増殖していた。
ネットを見ていると菊芋を食べすぎるのは良くないという記事が散見された。確かに、カシ女は下痢、カシ男は胃もたれが一度訪れたが、その後はいくら食べてもまったく問題が無くなった。耐性ができたと考えられる。

菊芋はビニールの米袋に入れて保管してあるのだが、最近の暖かい陽気により、紫色になった突起部分の付近から芽が飛び出していた。この突起部分が気になり少し食べてみたところ、えぐみのようなうま味のような味わいがした。他のところは甘いので突起部分にはイヌリンではない栄養素が含まれているのだろう。生だとやや舌触りが悪いので切り捨てるのも良いが、干した後はまったく気にならなくなったので放っておいてもよいだろう。

ジャガイモと芽の出方が似ていたのでジャガイモと一緒に保存していた菊芋。哀れなことをした・・・、見事に干からびてしまった。菊芋にとっては湿度がとても大切だったことが分かる。

2/27 大量の菊芋を消化する術がないので、干して保存する。切り干し大根と同じように使用できるのではないか。

保存していた菊芋のあちこちがどんどん芽吹いてきた。以前も芽が出た、と書いているが、当時のものはたかがしれていた。ご覧になれば分かるように、突起部分が徐々に伸びて来る。

3/7 菊芋は全て干してしまい、その干したものをキンピラやら三倍酢に浸して使用している。
栽培は容易で、狭い区画でもかなりの芋を量産してくれる家計にうれしい芋であるが、その反面洗うのが手間で調理に時間がかかる。保管についても寒い時期ならば室内でビニール袋でも大丈夫だが、2月から3月とやや温度が上がってくると芽がでたり、根がでたりして少し食感が悪くなってくる。
来年は少な目に植え、一気に収穫したのちに畑の隅に穴を掘って保管しておこうかと思っている。