2021年度 じゃがいも・春

(デジマ・レッドムーン・メークイン

北海黄金・レッドアンデス)

2/27 春の作物用に用意していた畝の1つを使用しじゃがいもを植える。1100〜1300mmの幅の畝に2条植えにします。
やや高畝気味で、草マルチをしっかりしておいたので十分に湿っている。これがじゃがいも栽培においていいのか悪いのかは分からない。今年の出来栄えで判断しようと思う。
とりあえずは40cm間隔で草マルチを除け、10cmほどの穴を掘る。

そこへ半分に切って灰をつけた芋や

ヘタを切って刺激を与えた芋をほうりこんでいくだけ。去年に比べてじっくりと耕した畑であるから期待は大きい。

3/14 ジャガイモは30個ほど植えてもう終わりと思っていたのですが、U氏から北海黄金とレッドアンデスをいただいた。自分たちが持っていた芋に比べると、ずっとしっかりとした芽を出している。空いていた元焼き場の畝に植えたが、成長で負けて欲しくないところ。

3/27 じゃがいも(デジマ・レッド・メークイン)の芽がついに出始めた。1月かかってようやくである。北海とアンデスはまだもう少しかかりそうだ。

4/3 1月ほど前に植え付けたデジマ・レッド・メークイン・クズ芋の4種は1つを除いて全て芽が出ていた。うれしい限りだが消費できるかに若干の不安はある。

この日、私は菊芋を植え付ける為に前作デジマの畝を掘っていたところ、何やら見た事のあるようなモヤシ状の芽を発掘したのである。それが下写真のデジマ2個である。これが親芋でないことは色を見ても分かるので、昨年の秋、12月前後頃には芋になっていたものだ。掘り忘れてしまった芋なわけだが、これが腐る事もなく3カ月も経て、芽がこれほど伸びていたのである。
収穫したデジマが2月には芽を出しはじめ、現在は葉が茂っている。この地中芋も芽の長さを見てみると同じころには芽をだしはじめていたに違いない。休眠期間3カ月説も微妙であるし、日光に当てて催芽を促すというのも意味がない気がする。
わざとに堀り忘れ、無限栽培のようになれば一番よいのだが・・・。

意図せずしての収穫だけにスコップで傷をつけてしまった。しかし綺麗に洗ってしまえばなんら問題はありません。
瑞々しいジャガイモを得意のパルマンティエにして食べました。

4/10 北海黄金とアンデスレッドもほぼ全て芽が出た。北海黄金が徒長気味で茎がヒョロヒョロしており、数多くの芽をだしていたので芽欠き作業を実施した。
デジマのほうは芽の数が少なくそのまま栽培する。
4/25 じゃがいもにテントウムシダマシが発生しだした。まだまだ数も少ないので、手で取れるだけとって様子を見る。
5/3 じゃがいもがだいぶ大きくなりだしたので雑草堆肥+土で土寄せをし、自家製ぼかし肥料をちょっとだけまいた。花も咲きだし、テントウムシダマシの被害もさほど大きくはないようだ。
白がデジマ、ピンクがレッドアンデス、パープルはレッドムーンの花だ。



昨年春に植えたじゃがいも(U氏に貰ったキタアカリと思われる)、秋に植えたデジマ、キタアカリ、メークインの掘り残しから芽が出だした。予定外だけに得した気分になる。
5/22 私の畑のジャガイモは全体的に徒長気味だ。しかし、周りの畑のジャガイモは別段徒長などしておらぬ。これは農法の違いなのかは分からぬのだが、徒長している為、雨風で株が倒れ気味になり、地面についた葉は腐ってくる。
この日は腐った葉の切り取りと倒れている株に支柱を立ててすっきりさせ、いい芋になってくれとお祈りをした。

菊芋と混植している自然生えのデジマの一株がかなり枯れかけていた。収穫してどれくらい大きくなっているかを確認してみると、かなり小さいものの数は10個ほどなっていた。これなら他のまともなものは期待できそうだ。
自然生えの為、かなり深くから芽を出しており、30〜40cmくらい掘ってようやく実がでてきたのだ。
5/30 ジャガイモにテントウダマシの幼虫が大量に湧きだした。4月の後半にポツポツと発生していたダマシ達の子がかえったということだ。成虫の食害よりも幼虫の食害の方がひどく、枯れかけるジャガイモもたくさん出ている。
また、そら豆の合間に隠れているジャガイモにも卵が産み付けられており、ダマシには目くらましが効かないということがよく分かった。
しかし、そろそろ収穫期なのでギリギリ間に合った感じだろうか。
6/6 あちこちで掘り残しや昨年の冬植えのジャガイモの芽が出て来る。
その中の1つ、そら豆の合間に植えたジャガイモがヒョロヒョロと徒長しながらなんとか成長している。そら豆に隠れていたにも関わらずダマシは目ざとくジャガイモを見つけ、卵を産み付けている。
本日、そら豆を撤去したことで、日当たりは良くなるが、同時にダマシの被害も出て来ると思われる。なんとか次回に種がつなげれるように頑張って成長してもらいたいものである。

U氏に頂いた北海黄金とレッドアンデスは元々焼き場としていた場所に植えた。その為アルカリがきつく、健康的では無かったし、ダマシの被害もあって病気になり一気に枯れてしまった。収量を見て最終的に判断したいと思うが、ジャガイモにアルカリがダメだということが良く分かった次第である。

一番初め、2月後半に植えたデジマとレッドムーンも枯れ気味となってきた。こちらは健康に育っていたので病気やダマシに対する抵抗性もあったと思われる。2週間遅れて植え付けた北海黄金とレッドアンデスよりも長生きしている。
その中でも早めに枯れたものを1株収穫してみた。手の大きさと同じくらいの大1・中3・小1の収穫である。5倍くらいで数には少し不満だが、大きさがいいいので満足。

M氏のジャガイモを観察に行ったところ、「病気も虫もきてるけど、そろそろ枯れ時やからな」と、さほど気にしてない様子だった。キタアカリとメークインを植えており、早めに植えたキタアカリが北海黄金と同じように枯れていた。メークインはまだまだ青く茂っていたので、単純に病気と言えるかは難しいところである。
6/13 この日、私はワクワクしていた。そうだ、本日ついにジャガイモを掘りあげるのだ。土に埋めただけの昨年とは違い、溝を切った畝を作り灰をすきこみ、2月末には植え付けた。その後も芽欠き、雑草堆肥による土寄せ、さらには自家製ぼかし肥料、ダマシの処置や徒長する茎の支柱をするなど、かなり手をかけて栽培していたのである。

結果をいうと、芋の量は5〜6倍で大きさは昨年秋よりも小ぶり。手をかけたわりには増えていないのである。私はジャガイモが望むことではなく、邪魔をしていたのかもしれないのだ。しかし、味がいいのかネズミにかじられたものがいくつかあった。
以前焼き場に使っていた畝にもジャガイモを植えていて、アルカリが気になっていたがそうか病は出ていなかった。

早速、蒸しジャガイモにして食べる。ジャガイモ5種盛りだ。下に感想を書いていこう。

・「メークイン」 親芋を植えたせいなのか、小粒だったが数はそこそこ。皮が少し厚く、若干の苦みが気になった。
・「デジマ」 手ごろな大きさで数もそこそこ、ネズミにかじられたものが多かった。この中では一番ホクホクだったが、昨年秋に比べると水分が多かった。その分味が薄くなったような気がした。
・「レッドムーン」 やや小ぶりだが数が多かった。色合いがとてもきれいだった。ややうま味と甘味があり、ねっとりとした歯触りで良かった。
・「レッドアンデス」 期待薄だったのだが、大きさも数も良かった。うま味が強くて、ホクホク気味の食感。ウマイ!
・「北海黄金」 一番ダメかと思っていたが、数は少ないものの大きさはなかなか良かった。バランスがいいタイプなのか特徴に欠けているように思えた。

今回は少し不満の残る結果だったが、何を改良していけばいいのかよく分からない。作物を栽培した後に植える方が養分過多にならずにいいのかもしれない。
7/19 自生していたジャガイモを収穫する。自生の為かなり深いところに芋があるし、菊芋のそばで掘りにくかったが、かなり大きいものが収穫できた。そら豆、キビ、綿のところに自生したやつはイマイチだったので掘らないことにした。
7/30 この日は残しておいたジャガイモの収穫日。しばし放置していた草むらからジャガイモの芽がでているのを見て、掘らなければと思っていたのだ。
残っていたのはレッドムーンとデジマだが、デジマは少々芽が出ているにすぎない。しかし、レッドムーンはほぼ全て芽が出てしまっていた。仕方ないので堀りあげたその手で違う畝に植え替えた。前作イチゴ+ニンニク・ラッキョウ・ワケギの場所だ。デジマは4株、レッドムーンは16株、いつものように10cmほどの穴にポイっとほりこんだ。そして横にはネギを植えた。

先に収穫して、家で種芋として分別しているものはそんなに芽が出ていなかった。温度もそうだが、湿度にも敏感なのかも。レッドとデジマを見てると休眠期間は確実にあるような感じがするが、芋個々によっても違うみたい。

春ジャガイモはこれで終了する。昨年の秋ジャガイモは水分が少なく、デンプンのうま味がよく出ていたので今年も秋に期待する。