2021年度 金ゴマ

1/30 ゴマの油を搾りたいと図書館で油搾りの本を借りて来た。そこには木の枠、小型ジャッキ、竹の筒で簡易的な搾油機ができると書かれていた。本に書かれているとおりに作ってみたのだが、1回目、2回目までは搾れたが、それ以降はうまく搾れなかった。
頬を伝い落ちる雫、それが涙だと気づくのにそう時間はかからなかった。なんと!私は油ではなく涙を搾っていたのだ!止まらぬ涙をぬぐうこともせず、悔しさに漏れる嗚咽を堪えるために歯を食いしばり、震える手にお金を握りしめ私はショップへ走ったのだ。「油搾り器ください。」この一言で全てが解決したのであった。恐るべし文明社会。

写真は「石野製作所」が出している「SHIBORO-PRO65」という搾油機です。ネット検索すればHPがでてくると思うので興味のあるかたはご覧いただければと思います。少々高いお値段だったのでどんな商品か不安だったのですが、HPを見れば油に高い関心を示していることが分かる製作所だったので思い切って購入しました。
ネジ形式で圧搾して搾るようにできており、左のハンドルで固定し、右上のハンドルで圧力を掛けていくことになります。重量がありどっしりとしていて、足の支点も長いので搾っている時にもグラグラしません。右のハンドルのネジもラチェットになっているので常に力の入る体勢で搾る事ができます。
自作搾油機は、ゴマを炒り、ミキサーで粉砕し、さらに蒸して、ようやく油搾りの作業にはいるのですが、この「SHIBORO-PRO65」では生のままでも搾れ、余計な作業がいらないというのは大きな利点でしょう。
さらには、外観がメタリックでおよそ一般家庭に似合わなくカッコいいのが購入を後押ししてくれます。

さてそれではさっそく油を搾ってみましょう。今回は60gの金ゴマを使います。フライパンかゴマ炒り器でゴマをしっかりと温めた後、
この穴がぷつぷつと開いた管に入れていきます。これを本体にセットし、ハンドルをグルグルしていくとあら不思議!
穴から油がじわっと噴き出してくるのであります。この瞬間がとてもいい!この油が下の油受けに溜まり、
今回は15gの油が取れました。だいたい25%くらい搾れた計算になりますね。
顔を近づけるとゴマの香りがほのかに漂い、一口舐めてみるとまろやかなゴマの味が口いっぱいに広がります。これをなめてみると市販されているゴマ油とはまったく違うことが分かります。
たくさん油を飲む!という方は油搾り器を購入して自分で搾ってみるのも一興かと思います。

最後に出て来たゴマのカス。少しゴマの味はしますが、うま味が感じられないので本当にカスという感じ。でももったいないので味噌汁にでもなんでもぶち掛けて食べます。

2/6 ゴマのカスはどんな料理にかけてもいいと思いますが、油が抜けてうま味がないので、油を使った料理に追加するのが一番よいかと考えております。そういう観点からマヨネーズなどは最適ではないでしょうか。すこしゴマの風味がプラスされてとてもいい使い方だと思います。

2/27 ゴマの茎はマルチにできると聞いたので畝上に置いていたのですが効果はイマイチ。いっそのこと焼いてしまい、灰を料理に使っていきたいと思います。

4/23 ゴマ茎を灰にしたものを使用しアクを作ってみた。しかし、量が少なすぎて濃度が薄く、まともなアクが出来なかった。来年はゴマ以外のものを継ぎ足してでも灰の量を増やすべきだと思った。